売り手市場と言われる近頃の就活事情をのぞき見ようと思いたった
「就職戦線異常なし」の21世紀版のような感覚で
全く違ってた
就活は確かに横糸として通っているけど
縦糸の人間観察の方がずっと太い
「何者」ってタイトルに相応しく、シリアスな人間ドラマ
若者達がもがきながら自分自身を模索する
ひと昔前に「自分探し」てのが流行った
これは少し薄っぺらかった
特に取り柄のない女の子が、特にやりたいことも見つけられず、ふらりと旅に出る
経済的にゆとりのある頃の話だ
今の20代に、こんな余裕はないだろう
自分との向き合い方は人それぞれとして
切実に自分と世間をどう折り合わせるか悩んでいるんだろ
それが普遍的な若者だ
それにしてもこの映画、けっこうテイストが古い
バンドとか演劇とか、80年代か?
下北沢とか駒場小劇場みたい
劇中も、けっこうB級映画のノリだった
生粋の邦画ファンならともかく
菅田君目当ての女子高生がついて行けたんだろうか疑問
まぁ、いい勉強になっただろう
キャストへの感想
佐藤健は想像以上にちゃんとしてた
もっとチャラ男のイメージだったから
有村架純は銀幕に向いてない
ドアップにすると、とてもフツー
高畑充希や前田敦子に替えても支障ない
二階堂ふみと菅田将暉は文句なしの演技
あくまで個人の感想ですけど