おだまき

何者のおだまきのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
3.6
就職活動に挑む5人の大学生の話。


いた!こういう人!!そして私もそういうとこあった!!自分の醜い部分がさらけ出される感覚でした。最後15分の畳み掛けが特に好きです。

あと、元演劇部なので舞台演劇の表現に悶えていました。わかる!こんな感じだよね!うひゃー!!
私は美しく、きらびやかで、青臭い演劇の世界が大好きです。大好きな劇団が解散して演劇観賞が遠のいていましたが、コロナが終息したら観劇しようかな。

登場人物全員が根が悪くなさそうなのが辛い。人から言われた針のような鋭い言葉を受け止め、自分を変えようと思う時点でいい人です。頑張れ、主人公達!


私にとって就職活動は、自分を見つめ返すきっかけでした。思い返せば就職面接での青臭い言葉は消してしまいたいほど恥ずかしいですが、自分の過去と向き合い、10年後20年後どうなりたいかを考えた時間は消して無駄ではなかったと思っています。

自分が"何者"か分からない人が
「自分じゃない誰か」ではなく
「恥ずかしくて青臭い自分」
と向き合えたらよいなと思います。

2020-42
おだまき

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