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特捜部Q キジ殺しのsaboのレビュー・感想・評価

特捜部Q キジ殺し(2014年製作の映画)
3.9
鑑賞日2022/05/12

女性議員監禁事件(前作)を見事解決し、正式に特捜部Qが認められたカールとアサド。しかし相変わらず署内の評判は芳しく無く『アラブ人と酔っぱらいコンビ』呼ばわりされる始末だった。そんな二人のチームに新たに秘書ローセが配置された。
その晩、カールの前に一人の老人が現れ20年前の兄妹レイプ殺害事件の再捜査を依頼される。老人の異様な雰囲気に気圧され取り合わなかったカールだが、次の日老人が自殺したことを知らされる。
老人は殺された兄妹の父親で元市警の警部だった。20年前に解決済みの案件だったが不自然な点が多かった。再捜査を決意したカールは当時の事件にとある名門寄宿学校の卒業生達が関係していることを突き止める。
20年前に何が起こったのか…
既に決着したと思われていた事件は、20年の時を越えて恐るべき真実へと繋がっていくのだった…

※本作は可能な限り予備知識無しでの鑑賞をオススメします❗(*-ω人)✨


❗感想(ネタバレ含む)❗
(・ω・)コンチワ♪前回に引き続き特捜部Qシリーズです✨
この映画を一言で言うなら『親の愛は海より深く…』です。繰り返されるレイプに暴力行為、前作に比べると何だか一気に刺激強めな作風になったような印象を受けますが。
よくよく見返してみたらコレってキーワードは“親心”だよなぁ。。と。
子供を失った元刑事、父に先立たれ義理母に捨てられたキアステン(キミー)は授かった大切な赤ん坊を奪われ、カール自身も息子との関係に悩む父親。そしてディトリゥの妻テルマもまた犯罪に手を染めた夫を失いシングルママですね。

邦題のキジは“焼野の雉子(きぎす)夜の鶴”という慣用句があるくらい子供への愛情が深い生き物です。キミーのラストシーンはまさにこの言葉を彷彿させますね。失った赤児にも、その父親にも等しく愛情を抱いていたのに全てが壊されて歪曲されてしまった…ホント不憫です。
英語のタイトルは“the absent one”これは家族が一人欠けてしまうという程の意味とか。
原題の“FASANDRAEBERNE”がわかりません。
(´・ω・`)ショボーン
どなたかご教示下さいです(。・・。)ノシ

ストーリー:4.0
音   楽:3.8
キ ャ ス ト :3.9
ビジュアル:3.8
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