アダモ

パラドクスのアダモのレビュー・感想・評価

パラドクス(2014年製作の映画)
3.5
こりゃ大変。
ふとした瞬間死ぬまで続くループ生活。
発端は悪気があろうとなかろうとな殺人行為。
んで謎の爆発音とともに脱出不可能。
うう(笑)。
なんやねん。
なんか意味不明なんだけど味がある映画なんですよ。

ビルの裏階段と田舎の道路の2つが逃げられないループ生活の舞台。

これね。
はっきりと明確なオチがない映画なんですよ。
観る人に委ねる系。
もしくは理解力高めな分かるやつだけ分かればいい系。

もちろん俺はわからん。

監督の老いに対する恐怖ははっきりと表現できてる。

人生の本分は死ぬ直前に分かる、という諦めの境地。
ひとの一生、人生はしょせんうず高く積まれたペットボトルの山。
本分を悟った時、名前を忘れてはならん(なんやねん笑)。

あー意味わからんが、気持ちいい。
なんかムカつくんで理解してやりたい。

色々考察はあるがはっきりと明確な答えは何一つない。

たぶん、殺人で終身刑喰らった囚人の頭の中。
囚人の妄想を映画化したかったんじゃないか?
犠牲者に対する贖罪、後悔、牢屋という外界と隔絶された世界。
終わらない日常。
老いていまだ収まらないリビドーの高まり。
狭い牢屋から神を感じてしまった囚人の白昼夢?

色々考える余白たっぷりなフレッシュメキシコムービー。
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