Ki64

パラドクスのKi64のネタバレレビュー・内容・結末

パラドクス(2014年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

ダチョウ俱楽部かな?


初めはループする空間に閉じ込められ、脱出する方法を模索する。
この辺は『SAW』や『CUBE』、今流行りので言うと『8番出口』等、シチュエーションホラーっぽくてまだワクワクはする。
けど、特に面白味も、キャストたちに魅力を感じることもなく過ぎていく。
面白味を感じないのは、閉じ込められた人たちが普通にその環境にただ順応していくだけだから。

途中視点が切り替わって別家族の話になるが、役割がかぶっててなるほど記号としての配置なので人物に魅力を感じない理由を把握。

退屈に感じてたら72分辺りで凄まじい情報量の解答みたいのが洪水のような勢いで出てくる。
それまで退屈だったのに…なんつーかこの辺のバランスの悪さもしんどい。好きな趣味の話になるとマシンガントークになる人みたい。

自分としては『Us』と同じで、何かメッセージやメタファー的な要素、設定や世界観の面白味はあるんだろうけど、そもそもの内容がつまらない、って作品でした。

あとこの手の作品は設定の作り込みと説得力が大事だと思っていて、解説なしに謎設定をブチこめるのは『起』を担う最初の一発目だけで、その後の急に出てくる謎設定にはちゃんと納得のいく描写や解説が劇中で欲しいと思ってるので、その辺も不満でした。


『次はあなたの番ですよ』的な、不条理な世にも奇妙な物語的な怖さとか、繋がって続いていく怖さは好きなポイント。
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