このレビューはネタバレを含みます
映像美に合わせて、不思議な世界観にすぐ引き込まれて行く。
サルが出てきてからのクボがとても子供らしく、折り紙の鳥でいたずらをするシーンはとても可愛らしい。
クワガタと出会ってからのクボは後ろ盾を得て、ますます自由に生き生きと動き出す。
エンディング手前で予想もしていなかった展開に、ぐっと胸を締め付けられた。
最後のシーン、みんなは虚構の言葉を並べるがそれは祈りのようで、あるべき姿への軌跡のようにも思える。
全てが儚くて美しくて、映画館で観れば良かったなと後悔する作品だった。