上海十月

國士無双の上海十月のレビュー・感想・評価

國士無双(1932年製作の映画)
3.0
正確に言うと22分の現存版を観たので評価していいのかというのもありますが、才気の片鱗が見えるので☆三つ。映画マニアには、映画の物の本では、かならず出てくる「国士無双」麻雀の役ではありません。偽物が本物に勝つという、強いものは強いといった権威に対する反抗している映画でギャグにしている。片岡千恵像がとぼけた偽物を演じる。伊丹十三のお父さん万作監督なんで、こういう遺伝子は、連続するんだなと。散文的な表現、そして時代劇なのにモダンな言い回し。メンタルチェックとかの表現が出てくる。伊丹十三も後の「お葬式」「タンポポ」で散文的な映画だったなと思い返しました。はやくどこかで完全版が出てきませんかね。
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