自殺幇助が認められているオランダならではの作品。
母親の死を見届けてから
自分の死も望んでいる大富豪の貴族ヤーコブ。
まるでお城！の広大なお屋敷に住んでおり 使用人が多数。
首吊りの縄を持って自殺をしようとしたら
使用人が居て「ごきげんよう」
他の方法でと場所を変えても
使用人が「ごきげんよう」
彼は プロの仕事人に 死をアシストしてもらう事にした。
愛する者たちに看取られるタイプの死に方と
突然 どんな方法で訪れるか分からない「サプライズ」があり
彼は後者を選択した。
しかも 日にちはすぐにでもと。
そこの会社の中で 同じく死を望んでいるアンネと出会った事で
ヤーコブは喜怒哀楽の感情を取り戻していく。
そして 日にちを伸ばしてくれるようにと頼んだのですが
ある日「愛する人に看取られたい」と
意外な死が彼に訪れます。
人生を投げていた主人公が
生きる希望を見出していく事によって
画面の温度感もどんどん変化していくから不思議。
後半は 躍動感のあるラブコメへと様変わりします。
一切笑わなかった彼が笑顔を取り戻した事は
アンネであったから大きいな！という彼女のびっくりもあってw
また 自分勝手に人生を投げてしまう選択をしなかったら
人を救えたかもしれないという切ない展開も···
その選択をする前にもう一度考えて···というメッセージも込められていると思います。
