このレビューはネタバレを含みます
実家暮らし、マザコン、ハゲ、デブ、おそらく低収入、オタク、中年、そして童貞という地獄スペックニキのお話でございます。
でも間違いなくフーシを好きにならずにはいられない映画でした。
◼️この脚本書いた人は、近くにこういう人がいたんだろうか。
それとも、絶望的スペックの男でも、みんなが好きになる人柄ってどんなんだろう?って逆算して考えたんだろうか。
◼️密かに周りの人に好かてるフーシ。
出会いを探しなよってプレゼントするのはいい奴なのがわかってる人にしかしないよね。人格に問題あれば他のアドバイスをするだろうし。
いじめを見逃さずに話し合おうとするのは、勤勉で仕事をちゃんとこなす従業員だから辞めて欲しくないからよね。
いつも行くお店も、言葉にはしないけどサービスでフーシを応援してるし。
周りの人がフーシに酷いことしてしまっても、後で自分から謝るのは
冷静に考えたらフーシはいい奴ってことにみんな気がついて罪悪感を抱くからでしょうな。
フーシは自己肯定感低くて、自信がなくて気が付いていないかもしれないけど、ちゃんとみんなに好かれてるぞ!
◼️仕事、料理、修理、掃除が普通にできるのが日本のコドオジとの違いですかね。
周りのしょーもないお願い事も叶えてあげてて優しい。
最初は"断れないのかな?"と思ったけど、全力拒絶のシーンがあったから違うっぽい。
無口だけど人好きで外交的な性格してるよね。
人の役に立とう、喜んでもらおうって行動に移せるのほんと素敵だと思う。
しかもフーシは性欲で動いてる感じがしないので嫌悪感ゼロ。
あと見返りを求めてる感じがしないのもフーシのすごいことろ。
◼️この映画はフーシの可愛いところめっちゃ観れます。
また来週ねって言われた時に"僕にも普通に接してくれるんだ"みたいな顔してて可愛い。
自信もなくて、でも気になっちゃうから横目でチラチラ見てしまうところもほんと可愛い。
女の子がケーキ食べてるのを見てるところは優しい怪物みたいで可愛い。
◼️"モテない男に気を持たせてひどい女だ!"って思う人も多そうですが、所謂これが"ぬいペニ"と言うやつですな。
人柄が素敵だと思ったから友人になったわけで、性的対象にはならないと言うやつですな。
生理的に無理な男性から、どれだけ親切にされても、それに応えられない自分への罪悪感が募るばかりでむしろ追い詰められるやつ。
あの女は単に躁鬱で情緒不安定なだけだと思いますが。
あの女はまたフーシの優しさを思い出して絡んでは突き放しを繰り返すと思う。
◼️笑みを浮かべてましたね。
初の海外旅行でエジプトが楽しみなのか、成長できた実感があったのか、いい経験ができたと既に過去にしたのかわかりませんが、前向きに進んでくれるならめっちゃ応援したい。
◼️自分はセックスしたくないけど幸せになってほしいと思ってしまう。
やっぱ最初のオジサンが言ってたネットで出会いを探すってのが数打ち当たれるし、自分が性癖に刺さる女を見つけられる可能性があっていいかもですね。
◼️フーシが近所に住んでたら一緒に牛乳を飲みたい。
あと横で第二次世界大戦映画の解説して欲しい。
◼️日本ではこういう中年が無駄にお金持ってるからパパ活女子と呼ばれる連中に搾取されてるんだろうな。
フーシも詐欺女には気をつけて欲しい。