ねこ無双

ザ・ハロウ 侵蝕のねこ無双のレビュー・感想・評価

ザ・ハロウ 侵蝕(2015年製作の映画)
3.5
意外と嫌いじゃなかった一品。
「死霊館のシスター」監督の作品。
グロゴアも無いし、ハロウの造形は妖精っぽくなくてちょっと違うなと思ったけど、大変神秘的ホラー。森林伐採に怒ったハロウ達に逆襲される家族の物語。

後半の家族に危機が迫る展開よりも、前半の赤ちゃんとペットが酷い目に遭うんだろうな〜と予感させる展開の方が、嫌な気持ちでドキドキ。無条件に無防備な感じがして。もうなんなら大人の夫婦をどうぞどうぞと前に差し出したかったです(*゚∀゚*)

森のロケーションが素晴らしかったですね。昼は広大な田舎町と先が見えないくらい鬱蒼とした森、その中の古びた一軒家。
夜はハロウの蠢く恐ろしい森。

現状を前に愛情あふれる思い出を振り返り、夫婦それぞれともむせび泣くのも、ちょっとエモーショナルな感じでした。

ハロウがじわじわとと迫り来て、内からも外からも浸食されてゆく。
奥さんが赤ちゃんを抱えてカメラのフラッシュをたいて逃げたり、抱きかかえている赤ちゃんが我が子なのか、それとも取り替え子なのかと疑心暗鬼にさせるなどの描写も良かった。