murmur616

ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~のmurmur616のネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

 個人的には滅茶苦茶切なくて美しい映画でした。
 XPにより夜だけをごく狭い世界で生きていたケイティが、11年間窓から見つめるだけだったチャーリーと出会ったことで色々な経験に踏み出す展開に胸が締め付けられました。
 主人公ケイティのお父さんが良すぎる。娘を見つめる眼差しとか、娘の写真とか愛情がひしひし伝わる。
 死期を悟ったケイティが、父が孤独にならないように婚活サイトに登録しようとするくだりとか健気過ぎて泣ける。
 チャーリーが良い奴過ぎて、ケイティは彼に出会えて本当良かったね・・・と心底思う。ケイティの病気を知らず、明け方まで連れ回してしまい、事実に狼狽える展開が可哀想でした。
 終盤の太陽に当たってもいいからとチャーリーと一緒に船に乗る場面あたりから泣きっぱなしでした。それを許す決断をしたお父さんの心中もいかばかりか・・・。
 ケイティの人生は短いものでしたが、親友のモーガンやチャーリー、お父さんに恵まれて決して不幸ではなかったのが救いですね。
 ケイティの遺したノートをチャーリーに渡す時、お父さんが「娘の病気を知ってから毎日が贈り物だった」と言うシーンでまた泣きました。
 原作は日本の映画なんですね。そちらも観なければ。
 
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