たくせる

ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~のたくせるのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

XPを患うケイティの周りの人達がみんないい人で、ケイティの父のことを思って嘘を認めるシーンとか、関わる人がその人の性格や心の豊かさ、生き様に大きな影響を与えるんだろうなーって思った。
チャーリー、モーガン、父、みんないい人すぎてみんな好きになったけど、特に父が尊すぎる。
『娘の幸せ』を小さい頃から考えて、時には心を痛めながらも娘を思ってダメっ!って言ったりしていたけど、クライマックスのシーンで、娘のことを考えた上での『許し』に心を打たれた。
ヒロインの周りにいる人達の、『娘がしたい、やりたいことをやらせてあげたい』と『娘の体調を思って、させてあげられない』の狭間にある葛藤が、観る者の心に染み渡るいい映画だった。
この映画を通して、『相手を想う気持ち』からくるその人への接し方は1つでは無いし、正解もないし、すべてが尊く、美しさを感じた。

『相手を気遣ってしてるその行動は、果たして本当にその人が望んでいることなのか?その人のエゴじゃない?』、『結果としてしなければよかったことも、それに至るまでの気持ちは本物』を考えさせてくれる映画でした。
たくせる

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