RKB毎日放送を拠点に数々の傑作ドキュメンタリーを世に送った、伝説的なディレクター木村栄文監督作品。
本作は、石牟礼道子の同名原作をもとに、水俣病患者や遺族の懸命に生きる姿を描いた代表作。水俣の町…
【「人間であることの耐え難さ」と釜鶴松の怒り】
「彼は実に立派な漁師顔をしていた。鼻梁の高い頬骨のひきしまった、実に鋭い、切れ長のまなざしをしていた。ときどきぴくぴくと痙攣する彼の頬の肉には、ま…
今なら誰もが原発事故に置き換えて観るだろう。この国の変わらなさ。13歳になっても赤子のようにしか生きられない水俣病の子供たち。「怨」。自分以外の家族が全員水俣病患者となった老婆。現在のドキュメンタリ…
>>続きを読む