【セレブレイク】
『結婚式』において、
『写真で過去の生い立ちをプレイバック』
するのは鉄板です。
ボビー・フィッシャーも、
映像や写真だけなら沢山あります。
しかし、
『彼がプレイバック』するのは、
『天才としての苦悩と孤独』
『人生と戦い続けてきた記憶』です。
『天才を祝福』できるのは、
『己の信念のみ』です。
『世間が幸福な記憶』を残す中、
『フィッシャーは苦悩の記憶』
を世間に遺してくれました。
【サイダーチェス・ルール】
『1972年の♟世界戦』にて、
『フィッシャーは対局時』における、
『一切の雑音を遮断する要求を提示』
『要求を受けたスパスキー🇷🇺』は、
『雑音に関する複数の要求を全て容認』
結果フィッシャーは、
スパスキーを破り世界王者に。
そして初の防衛戦となる、
『1975年のカルポフ🇷🇺戦』にて、
『フィッシャーは再び複数の条件を提示』
要求の一つが、
『連盟から却下され』
『フィッシャーは防衛戦を放棄』
王者の品格を損なう行為により、
『フィッシャーは世間から非難を受ける』
【裸のフィッシャー】
無謀なことに、
ボビー・フィッシャーという男は、
チェス一貫で体制に立ち向かいます。
『フィッシャー対スパスキー』
の構図は実際のところ、
『フィッシャー対🇷🇺』である訳です。
しかしフィッシャーは、
スパスキーとの対決を望み、
スパスキーもそれに応えます。
フィッシャーは人生において、
『世界戦にて🇷🇺』
『防衛戦にて国際チェス連盟』
『隠遁生活にて宗教団体』
『スパスキーとの再戦にて🇺🇸』に
『喧嘩を仕掛ける』ことになります。
【フィッシャーとドクサイシャー】
独裁者の場合、
まず国や組織を乗っ取り、
権力を得ようとします。
そして得た権力を行使して、
自分の思想を実行に移すわけです。
しかしフィッシャーの場合、
彼は丸腰にも関わらず、
いきなり国に盾を突くのです。
独裁者は、
盤面を支配することで駒を掌握します。
フィッシャーは、
自ら駒となり盤面を支配するのです。
【フィッシャー・キング】
フィッシャーは取材中、
『もっとバランスを取るべきだった』
『いまさらだけど』
と本音をもらしています。
それは、
『私生活とチェスのバランス』
のことを言っているのか?
そこまでは分かりません。
『奇行に走らなければ』
『自分に安定と安心があれば』
『もっと幸せになれたのでは?』
そう考えたのかもしれません。
言動や行動により、
手放してしまった人間関係もあります。
そして時には、
『出会う運命すら手放す』ことも。
しかし、
『時として奇行は』
『出会うはずのない運命をもたらす』
のです。