MikiMickle

ベラ bellaのMikiMickleのレビュー・感想・評価

ベラ bella(2015年製作の映画)
3.4
未体験ゾーンの映画にて、間髪入れずに怒濤の3本連続鑑賞‼

孤児院で育ったヨナ。
彼女は孤児院時代から付き合っているウォルフガングと婚約したばかり。
そこに、昔父親から贈られてきて以来親友だったぬいぐるみのベラが訪れる。
なんと、ベラは喋るし動く‼

奇跡のぬいぐるみとして一世を風靡した個性派女優のベラは、らんちき乱交パーティーをしちゃうようなビッチ‼
でも、女優としては下火で、破産で家もとられちゃう。それを隠してヨナのうちに居候を始める。

数年間音信不通だったベラとの再会に喜ぶヨナだが、彼氏のウォルフガング(以下、ウォルフ)は、昔からベラが気に入らない。
その予感は的中‼ 眼鏡で堅物ウォルフが嫌いなベラは、親友をとられる嫉妬から、二人の邪魔をし始める‼

という、ドイツ版『テッド』とも言えるコメディ。

まず、身長50センチ、赤毛のおさげで可愛らしい見た目のベラ。
いきなりビッチ感、丸だし。 タバコ吸い、コカ インし、男女問わずにセックスし、巨乳手術した胸を出し、男を連れ込み、毒舌‼ テッドよりもお下品(笑)
ウォルフへ宣戦布告したベラは、ヨナに違う男をそそのかしたり、クラブに連れて行ったりとやりたい放題‼

ヨナは、シャイで一途でウォルフしか知らない純粋な女性だけど、ベラとの再会で、平穏だけど変化と刺激のない現状や、堅物完璧主義者で勝手に色々決めちゃうウォルフにほんの少しだけ不満がでてくる。

そして、その不満とベラの波紋が、ウォルフとの仲を悪化させてしまうのです…

さて、どうなってしまうのか?‼


毒舌ベラ。
CGだけど自然な感じで、ほんとに存在しているようです。
最初は可愛いげがない(笑)
でも、ヨナにゲロ吐かれてコインランドリーでグルグル洗われて吊るして干されたり、車に轢かれても死ななかったり、人形特有の面白さもあるけど、
誰からも必要とされない孤独を抱えていて… なのに強がっているところがなんだか可愛らしかったり…
なんだか、切なくなったりします。

脇役の、睡眠障害でいきなり寝ちゃう友達と、ヨナに言い寄ってくるイブっていう男が、なかなか個性的でした。

笑い所は、ドイツ的なのか、爆笑って感じでもなかった。エンドロールのメイキングのベラの馬乗りぼっこぼこは笑えました。

深読みすると、完璧が全て良いのかと…
人間、もしくは人形w、それぞれに欠点や悩みがあり、それによる失敗もある。
それを認め認められ、前にすすむ。そんな事を思った。

とにかくベラがなんとも言えない映画でした。
MikiMickle

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