このレビューはネタバレを含みます
育児能力のない若い母親。そんな母親でも慕う少年。親子というより、姉弟かヤンキーカップルのよう。
『ぼくらの家路』でも思いましたが、育てられないのに中途半端に可愛がる母親ってタチが悪い...。そんな親を持つ子供に、司法や国の制度はどうやって介入し、更正を目指していくのかというところは引き込まれるものがありました。元不良から更正し、今度は更正させる側の立場になった、教育係の男性の存在も良かった。
ただ、ラスト数分で急にいい子になるところは唐突に感じてしまいました。これが一時的なものなのか、それともちゃんとした大人になっていくのかは、観る側が解釈してねということなのかもしれませんが...ちょっとモヤモヤ。