セガール幹事長代理

スナッチャーズ・フィーバー 喰われた町のセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

2.0
口がでかい、というより歯茎の面積が広い、といった方が正しい、そんな怪物に襲われる話。

流行りのハンディカメラを使ったホラー映画ですが、女が用を足してる際もカメラが回っていて、ついに人類は排泄中にも自撮りする時代に突入したのかと愕然としました。

もともと大した期待を抱かずに鑑賞を始めたし、物語序盤に繰り広げられる何の面白みもない男性陣の性器サイズ持論披露会あたりで私の悪い予感が的中することは確信したが、自分も30超えて尚、寸分違わない話題で盛り上がるクチなので平常心を保つことができました。

しかし話が進むにつれて怪物サイドも口を開け続けることに疲れたのか、最終的にドンキで売ってるような仮面を被って襲いかかる始末で、かなり冷めます。
面白く作れとは言わないから、少なくともプライドは持っていて欲しいものです。

怪物に襲われたデブが車に逃げ込む場面が一番のズッコケシーンで、運転席ではなく後部座席に飛び乗り、絶対にハンドルを握らない強い意志が伺えました。免許無いのか。

他の方のレビューに書いてある通り、カメラのぶれ方が、酔う酔わない以前に、そもそも何が起きているかよくわからないレベルなので、制作サイドは脚本とか演技とかの前に三脚を買いに行くところから始めた方が良いかもしれません。

あと主役の女がオリジナルTシャツを自慢するシーンがあるんだけど、この女のジーパンのダメージがオシャレの域を超えててTシャツ作る前にズボン買えよと、田舎のお母さんみたいな気持ちになりました。