るる

MI5:灼熱のコンスパイラシーのるるのネタバレレビュー・内容・結末

1.3

このレビューはネタバレを含みます

理想のおじいちゃん、ビル・ナイ目当てで「MI5 世界を敵にしたスパイ」と一緒にレンタル。

なぜか3作目から逆順に観ている。
「世界を敵にしたスパイ」を見たときは、てっきり二部作だと思ったのだが、三部作だったのか。
これは1作目も観てみなければ。

特殊な楽しみ方をしている自覚はあるが、なぜ彼らは追われる羽目になったのか、島で話したこと、殺人事件ってこのことか、なぜ彼は島に身を隠さなければならなかったのか?と時系列を遡って観ている気分で、それなりに興味が持続している。

ビル・ナイのシルエットが好きなんだ。後ろ姿が大好きだ。
本当は彼のアクションを観たいのだけれど、スーツ姿で煙草をくゆらせる彼を見られただけで眼福である。

3作目が単品でもそれなりに興味深く話を追えたのに対して、こちらは前作を知らなければピンとこない作り、次回作への布石である。
ああ、三部作の2作目だなという感じだが、3作目でもわりかし自由に振舞っていたビル・ナイが、2作目でも悠々自適の暮らしぶりなので、1作目で一体何があったのかと、気になってしょうがない。

たぶん、3作目と1作目をレンタルしていたのなら、この作品はスルーしていたと思うが、こうなったら意地である。

イギリス海外領地のリゾートを舞台にした静かな諜報戦。

リゾートが舞台なだけあって、全体的にのんびり、島の人々との交流は微笑ましく興味深いが、謎の美女とお近づきになるのはお約束のわりに中途半端、イギリス製群像劇として楽しめた3作目に対して、見どころは少なく感じた。

クリストファー・ウォーケンとビル・ナイの情報戦という意味では熱かったが、社会性や風刺性があるように見せかけてイマイチ中身のない話なので、うーん。
ここは女王陛下のお膝元だから、という結末の甘美なことといったらないが、うーん。

いわゆるテレビ映画。テンポを詰めて一時間の映画にするか、いっそ連続ドラマにするかしてくれればなあ、という感じだが、豪華キャストを堪能できるという意味では楽しめた。

細かいが「GOD IS IN THIS BOAT」という落書きにはニヤリとさせられた。
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