女子高生を狙った猟奇殺人事件が発生している最中に、二面性をもつ男性教師が盗撮行為を働いてしまう。シリアル・キラー路線を踏襲している、新東宝配給のピンク映画。別題「淫行教師」。

杉本まこと演じる小心者の男性教師を中心に据えている作品。一見では殺人事件の犯人ではないかと錯覚してしまうが、教え子のヒロイン（里見瑶子）を恋慕している、末端の教師であることが判明していく。

主人公教師のエロ妄想がファンタジックに描写されており、授業中にヒロイン一人だけを全裸にひん剥いたり、通勤中の電車内でヒロインに手コキされたり、ピンク映画ならではのハチャメチャ演出を楽しむことができる。

中盤部に入ると、新任教師（千葉誠樹）の奇行が露わになり、猟奇殺人のサスペンスが動き出す。"女のしたたかさに愛憎を抱き、そのカウンター精神により暴行殺人を働いてしまう"という、シリアル・キラーの生態を落とし込むことに成功している。

主役二人が繊細な演技ですごいよかった。里見さんが嬉しかったって言うシーン良い。
悪役の動きがピンク映画離れしたキレでスリリングな映画だった。
しジャージのファスナーがすごい中途半端な位置なの気になった。