あゆぺん

ダンケルクのあゆぺんのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
5.0
1回じゃ理解出来ないから、1.5倍速で復習して2回見たよ。からくり、視点、映像、音響、ストーリー、キャスト全てが最高な作品でした。

イギリス軍とフランス軍はドイツ軍に海に追いつめられて、「包囲した降伏せよ。」 と言われても、800隻の民間船の助け等により35万もの兵士の脱出(ダイナモ作戦)を成功させて、意地でも降伏しなかったダンケルクの戦いの話。

戦争のリアルさを描きながらも出血やグロテスクな描写が無い、他とは違う切り口で表現するノーランは流石だと思った。何から何までユニーク。

・まずテーマが戦争なのに戦闘ではなく“撤退”の物語なのが新しい。

・さらに街でいきなり何者かに襲撃される冒頭のシーンから最後まで敵(ドイツ軍)の姿が一切でてこないのも新鮮。

・セリフがかなり少ないのも特徴的で、それによって映画のシーンに入り込める。さすが現実思考の監督。映像と音響が素晴らしい。始終青みがかった映像で、どタイプすぎた。海の泡は寒そう…

・クリストファー・ノーランならではの時間のからくりも盛り込まれてる。
陸 1週間
海 1日
空 1時間
3つの視点の3つの時間帯のシーン達が最後の1時間のところで繋がるの凄い!「空」の物語は「陸」「海」の物語のラスト1時間と交差する形で描かれている。

・戦争ものなのに登場人物が少ない!なのに迫力はちゃんとある。一人一人のストーリーに寄り添ったもので、これはこれでよい。

CGを使わずに33万人を超える兵士を表現する為に、本作では1500人のエキストラと厚紙を切り抜いて作った兵士を使ったなんてエピソードも聞いた笑



最後にキャストの顔がいい!イケメンがめちゃめちゃ多い!!イギリスのキャストイケメン多すぎ。
・トミー役のフィンホワイトフッド
・息子役のトム・グリン=カーニー
お気に入り。


クリストファー・ノーラン最高傑作
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