2022-8
1940年、第2次世界大戦下のフランス北端の街ダンケルク。イギリスとフランスの連合軍40万人が、ドイツ軍に追い詰められる。やがて、英仏側は民間船の協力のもと決死の大救出作戦を決行。若き兵士たちが生存をかけて戦う。
陸・海・空、3つの視点でストーリーは進む。
ドイツに追い込まれ、海岸でひしめき合う40万人の軍人たち。これはイギリスの船だからと、連合軍として共に戦っているはずなのにイギリス人を優先されて取り残されるフランス人たち。何度国に帰ろうと試しても、皮肉なことに戦場に戻される主人公。
祖国の兵士のために、と遊覧船をダンケルクへ向かわせる一般市民。
たった3機でドイツ郡を相手にするイギリス空軍の兵士たち。
約2時間、思ったよりも静かに物語は進む。疲れた兵士たちの顔を見ると、早く国に帰らせてあげたいと思ってしまう。
｢ただ生き残っただけだ｣
｢それで十分さ｣
あんまりセリフのない今作。血の描写がないのも戦争映画にしては珍しい。それでも、緊迫感や臨場感はとてもリアルに伝わってきた。
ちょっとだけ時間軸が混ざってて分かりにくいところはあったのが少しだけ残念。
