平和を祈るヒツジくん

ダンケルクの平和を祈るヒツジくんのネタバレレビュー・内容・結末

ダンケルク(2017年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

1940年5月26日。ナチスドイツの侵攻により、イギリス海外派遣軍は、フランス沿岸ダンケルクまで追い詰められていた。
降伏か?和平か?ヒトラーとの徹底抗戦を主張するチャーチルは体勢を立て直すべく〈ダイナモ作戦〉を決行。それは35万人もの将兵を船に乗せ、ドーバー海峡を渡ってイギリスに帰還させるという、無謀ともいえる困難な脱出劇だった・・・・
(ダンケルク史上最大の撤退作戦より)


『アズールレーン』というゲームに出てくるダンケルクというキャラが大好きで、そんな軽い理由で視聴しました。
ずっと前から見たかったので、アマプラで見れて感激!

この物語は
①イギリス陸軍のトミー二等兵と、無口な兵士ギブスン
②元兵士の船乗りドーソンと、息子のピーター、知り合いのジョージ
③イギリス空軍のファリアとコリンズの小隊

陸・海・空の3つの視点で描かれ、コロコロ場面転換するので登場人物をしっかり把握してないと頭が混乱します。実際混乱しました。
この映画は戦闘描写の正確さを気にするのではなく、クリノラ監督の映像表現を楽しむ映画です。IMAXで上映してた時見れば良かった・・・

ダンケルクで一番印象に残ったのがピーター。座礁した兵士コリンズを助けることになるのだけれど、コリンズはショックでパニック状態になっており、ジョージを突き飛ばしてしまう。ジョージは後に救助兵が乗ってきた後で死んでしまうのだけれど、ピーターは冷静に「死体は丁重に扱ってくれ」と兵士に促した。様子を見に来たコリンズを、ピーターは本当は殴りたかったんだろうけど、ぐっと堪えて「ジョージなら大丈夫だ」と言える気丈な姿にグッときた。カッコイイ、尊敬する。

イギリスやドイツの戦闘機がたくさん出てくるので、戦闘機マニアのミリオタにはたまらないでしょう。
最後は「俺たちの戦争はこれからだ」という締めくくり。