みんと

ダンケルクのみんとのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
3.7
ずっと、ず~っと、後回しにし続けたノーラン版『ダンケルク』

ベルモンドのお洒落で抜け感たっぷりの『ダンケルク』とはテイストも視点も全く違う。ノーラン脳でもって複雑化させ臨場感たっぷりに描いた、体感型戦争映画だった。

陸、海、空、と目まぐるしく切り替わり観る側の脳をかき混ぜる。けど、ちゃんと食らいついて行ける意味では監督作品にしては良心的。

急かされるような、追いかけられるような、ハンス・ジマーの音楽がめちゃくちゃノーランしてる。そして、世界観はやっぱりスタイリッシュ。

今更、鑑賞スイッチが入った理由は、新作の影響よりバリー・コーガン。
さすが、今作でもファーストショットから唯ならぬミスリードオーラにヤラれた。
次いでにマーク・ライランスも今となってはちょっと勘ぐる怪しさも。笑
勿論、そんな映画じゃないし、なんだったら素晴らしい団結の精神(ダンケルク・スピリット)

戦争映画でありながら、敵の姿を一切描かない、そのうえ流血表現もされない。
いわゆる戦争映画として観るとズシンと来るものは薄味に感じたけれど、ノーラン監督曰く「『ダンケルク』はサバイバルでありサスペンス」とのこと。

なんだかんだで、没入感、迫力はやはり素晴らしかった。
みんと

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