一瞬も気を抜くことができず、初めから終わりまで手に汗握りハラハラとさせられた。
気の遠くなるような戦時中、戦場からの帰還中もどこにいたってどんなときでも、助かったと一種の心休まる時でも、一瞬で命がなくなってしまう。
よく漫画や映画で見る展開、さっきまで隣にいたのに、一緒に笑っていたのに、、。
だけどそれを悲しんでいる暇もなく、そんなことよりまずこの瞬間自分自身が生き残るためにがむしゃらで。
これが毎日世界中で起こっていた時代、とても恐ろしいけど、今も世界の数カ所で同じようなことが起こっているんだなとも同時に感じた。
わかってはいたけど、
民間船が兵士たちを迎えに来た時の、嬉しそうな顔や彼らを歓迎する本土の人たちの顔を見てハッピーエンドのまま終わってくれた思ったけど、やっぱり新聞で現実をつきつけてくる。
このあと生き残った彼らは、彼らの故郷が戦場になり街が焼け、まだまだ戦いは続くんだと思うと、あそこまで苦労して生き残ったのは果たして幸か不幸かと考えさせられる終わり方だった。
