吉良吉影

ダンケルクの吉良吉影のネタバレレビュー・内容・結末

ダンケルク(2017年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

英仏軍が絶体絶命の最中のダンケルク脱出劇。イギリス軍が圧倒的に瀕死状態なので、ドイツ軍に終始フルボッコにされる。(空軍では割と均衡した戦い)脱出をありとあらゆる方法で模索するが、ドイツ軍からの空爆に阻止される。しかし、最後には民間船が駆けつけてくれて無事に脱出。民間の方が直接戦争に参加していたとは驚き。

陸、海、空の3つの時間軸で物語を展開。非常にノーランらしい。常に彼の映画はリアルタイムのように感じさせる。最初は話についていけなかったが、徐々に3つの時間軸が交差していくのは快感。

この時代のドイツが圧倒的。独ソ不可侵条約を破りポーランドに侵略。次にヨーロッパ西部方面(デンマーク・ノルウェー・オランダ・ベルギー)に侵攻。最終的にはパリを陥落。アメリカの介入が無かったら、今頃どうなっていたのかと思うとゾッとする。

ノーラン作品の割には常連のキャストは見られなかった。ケネス・ブラナーはなぜか悪役のイメージがついてしまったので、違和感を感じる。非常に申し訳ないが、バリー・コーガンの顔が何故か癪に触る。絶対に『聖なる鹿殺し』のせいである。
吉良吉影

吉良吉影