第二次世界大戦。フランス北端の町ダンケルクに追い詰められた英仏軍の撤退をえがいた作品。
陸・海・空の3視点で物語が進行していきます。それぞれの時間尺が違っていることに気づかず最初は混乱しちゃいました(苦笑)
必要最低限の情報のみを残し、いらないものは徹底的に削ぎ落とされていて淡白にも感じます。しばしば置いて行かれるような場面も確かにありました。
ですが、戦時中の1つの作戦を3つの視点からというこの濃度を106分できれいに納めきったことは素晴らしいとしか言いようがないです✨墨の濃淡だけで絵を描く水墨画のような映画(*´꒳`*)
「プライベート・ライアン」や「ヒューリー」とは違った魅力のある映画ですね。英雄的なヒューマン・ドラマも好きですが、1つの事柄を多角的に見ることができる映画というのもまた興味深いです。
市民「良くやった。ご苦労だったな。」
兵士「生きて帰っただけだ。」
市民「十分だ。」
このシーンが印象に残ってます。
撤退は時として何よりも勇気がいるものです。それを国が一丸となって敢行したことに感動を覚えずにはいられませんでした(*˘˘*)
