ゼロ

ダンケルクのゼロのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
3.0
生き抜け、若者たち。

あのクリストファー・ノーラン監督・脚本・製作による戦争映画。舞台は、第二次世界大戦のダンケルク大撤退。評価として、第90回アカデミー賞では作品賞、監督賞、美術賞、撮影賞、編集賞、音響編集賞、録音賞、作曲賞の8部門にノミネートされ、編集賞、録音賞、音響編集賞を受賞しています。

クリストファー・ノーラン監督らしい映像の立体感、戦争での逃避を身近に感じる音響、群像劇として陸・海・空として描く構成。どれを取っても一級品であることは間違いありません。

ただ物語としては、作中で背景を語ることは少なく、主人公として選ばれた3人も、ただダンケルク大撤退を描くために必要な視点なだけであり、必然性はありませんでした。

より現実的な戦場を観たいというのであれば面白いのかもしれませんが、戦争映画として戦闘シーンもなく、逃走劇がメインであり、クリストファー・ノーラン監督の作品としては響かない作品でした。
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