第2次世界大戦の序盤にして、ヨーロッパ戦域における重大な戦い「ダンケルク撤退戦」を舞台にした作品。
陸、海、空、計3つの視点があり、スケールの大きさを窺わせている。
物語自体は敗退中の英軍を描いているので、序盤から重苦しくもどこか無機質な雰囲気が漂う。
派手な戦闘シーンこそないが、弛むような展開はない。
あと、スピットファイアが飛行するシーンは美しいの一言に尽きた。
ただ、なんというか場面転換がやや煩わしく感じる場面がある。視点のみならず時間すら前後してしまう時があり、少し観づらく思ってしまう。
それでも観て良かったと思えた作品ではある。
ダンケルク撤退戦の4年後、失った弾薬や銃砲火器を補充し終え、さらに補強を施した連合軍が反撃することになる。
続けざまに、オーバーロード作戦に関わる作品を観てしまうのも贅沢な時間の過ごし方になると思う。
幸いなことに、バンドオブブラザーズやプライベート・ライアンなど、魅力的な作品は揃っている。
