真っ黒こげ太郎

戦慄病棟の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

戦慄病棟(2015年製作の映画)
3.5
ネットに除霊方法、書いてあるんかい!!!w
オカルト情報はネットで得られるし、ネットって便利!w


表向きは精神障害や精神異常の子供の公正を掲げながら、裏では非道な拷問や実験が行われ閉鎖されたエクセター児童院。

児童院の廃墟は改装工事でユースセンターに建て替えられる事が決定した。
改装前にパーティが開かれることになり、例によって例の如くヴァカでアフォな若者達が集まる。
パーティの最中、幽霊が出る話で若者達盛り上がり、悪ふざけがてらに降霊術を実行したら、若者の1人にに悪霊が取り憑いてしまい大パニック!!

教会ボランティアのパトリックは至急神父さんを呼ぶが、神父さんを轢き殺してしまったり、建物中が謎の力でロックされたりでえらい目に!!

若者達は悪霊を退けようとするが…。



おバカな若者達が悪霊を呼び出してしまい、どうにかしようと右往左往するオカルト・ホラー。
スプラッターな映画を探す中でやけに目立っていた本作。
そりゃあこんなアホなジャケなんだから目立つわな!wwwwww


お話自体は「若者達がお化けに閉じ込められてどうにか除霊方法を探す」的な正直ありがちな内容で、ノリと勢いを重視してるためか、主要人物もバカばかりで皆ワチャワチャギャーギャーしてるだけというアホっぷり。
当然、死んでも何の悲壮感もない。w

ただ、ノリと勢いを重視してるからか、わずか17分でお化けが乗り移り、あの手この手で飽きさせずに話を進行させてくれるのは嬉しい。
話も破綻しない程度にそこそこ捻ってはあるし、クライマックスには悪霊の正体が判明するのは中々面白かった。
最後の悪霊の大暴れはもはや「X-MEN」の域。w


後半は中々グロ率が高くなったのも良かった。
特にデブオタクが襲い来るシーンやラストバトルはかなり血みどろ。
何故目を重点的に攻撃するのやら。wそして筋肉ジョックの末路はアホすぎる。w
(どうでもいいけどデブオタクの顔面崩壊シーンで「悪魔のえじき/ブルータル・デビル・プロジェクト」を思い出したのは俺だけ?w)


そんなこんなでテンポ自体はかなり良く退屈はしないのだが、正直皆がバカすぎて感情移入できないし、詰め込みすぎな感はあるし、全体的に散漫な内容になっちゃってるのでテンポの良さの割に内容はイマイチ。w
後中盤は割とダレる所も多かったのは残念。

正直いまいちな所も多いし、評判も悪いのもまぁ頷けてしまうが、テンポやノリや勢いだけは良いし、数は少な目ながらもしっかりしたスプラッター描写もあるのでとりあえず退屈はしない作り。
そんな面白くはないが、そんな酷い出来でもない。そんな作品。

スプラッタホラー好きなら、あんま期待せず暇つぶし感覚で観たらいいかも。
言うまでもなく過度の期待は禁物という事で。