あきしげ

キリング・サラザール 沈黙のミッションのあきしげのレビュー・感想・評価

2.0
“世界最強のオヤジ”
スティーヴン・セガール。
まだ現役アクション俳優。
本作で製作総指揮に参加。
多分、脚本も口を出した。

『沈黙』シリーズの一つだが、
ちょっとばかり毛の色が違う。

スティーヴン・セガールは主演じゃない。
ただ、おいしい役のポジションなのです。
まるで主人公のような口出しもしますし。
都合が良すぎるタイミングで登場し倒す。
しかし、本作で“セガール拳”の弱体化。
まさか殴られて膝をつくなんて驚きます。
血は一滴も流していないからセーフだが。

本作の主人公はルーク・ゴスです。
アクション俳優はスキンヘッドが似合う。
その中ではルーク・ゴスは存在感が薄い。
いつも哀愁漂う疲れた表情は健在。

アクションよりも演技が重視された役。
スティーヴン・セガールとの尋問では、
ルーク・ゴスの複雑な心情を表現する。
思っていた以上にいい演技をしていた。

それよりもサラザールが良かった。
フローリン・ピエルジク・Jrが演じた。
マフィアのボスは弱いという相場がある。
しかし、本作はまったく違います。

自らショットガンを片手に戦います。
まるで主人公のような立ち回りには、
素直にカッコいいと思わせてくれた。

そして、ジョルジュ・サン=ピエール。
本物の総合格闘が本作に降臨している。
当然ながら本物のアクションが見せ場。
それよりも普通の演技もやっています。
こちらはアクションよりもキレが悪い。

物語はミステリー仕立て。
裏切り者を探せ!である。
それはいらないと感じた。
普通のアクションでいい。

クライマックスは意外に楽しめた。
余計な事をせずストレートにやる。
これがアクション映画の鉄則です。
新たな試みも魅力を削いでいます。
ストレートなアクションが一番だ。
そう思わせるストーリーであった。

続編があるような終わり方だが、
意外にも面白そうだから困った。

RE-264
あきしげ

あきしげ