片腕マシンボーイ

復讐したいの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

復讐したい(2016年製作の映画)
1.3
わ〜い!全てがチープで、全てが嘘くさくて、全てがダサくて、全力で残念な、ポンコツ中のポンコツやったでぇ!わっしょい!

殺人事件の遺族には犯人に復讐する機会が法律によって認められたよ、って話

これ系の作品は設定に妥協したらポンコツまっしぐらなワケよ、もう本作の肝である復讐法にリアリティが無さ過ぎて全くはいりこめんかったんよなぁ
本作、事件の犯人には裁判を受ける権利もなく復讐法に指定されたある島に連れてこられ、武器を持つ遺族(復讐者)とバトル、制限時間内にその島内で起きたことは全てが不問となり、復讐者が犯人を殺せば復讐達成、犯人が復讐者を殺す、もしくは制限時間を生き延びれば無罪放免となる、って設定なんやが…

まず、生き延びれば無罪放免って設定がアホ過ぎるやろ、本作では無差別テロの犯人が復讐法のターゲットとなるんやが、そんな危険なテロリストを無罪放免にするような法律を制定することが政府にどんなメリットがあるんか謎すぎる
さらに裁判が行われないでそのまま復讐法を執行とか意味がわからへん、って事は無実の可能性がある容疑者が復讐される可能性があるって事か?検察が裁判無しに勝手にこいつ犯人確定!んじゃどうぞ殺してください、なるってことか?
しかも、復讐者は逆に殺されても仕方ないんよ、実名報道されてプライバシーも無いんよ、ってどういう発想から生まれた法律なんや?

復讐法がもし制定されるとしたら、まずはしっかりと裁判をして、罪の有り無しはもちろん、重さを法に則り復讐法に相応な罪なのかを検証せねばならんやろし、肝心の復讐もこんなゲーム感覚の物ではなく、復讐者のプライバシーと安全が確保された上で最低限に人道的な(その匙加減も難しいが)方法で行われるべきちゃうんか?

ってか、あれだけゲーム感覚に行われているんは何が目的なのだろうか?例によって例のごとく、悪趣味な政府高官や選ばれた金持ちが楽しむための娯楽にでもなっているのだろうか?

そうな、もちろんそんな感じのユルユル法律やからな、テロリスト達に復讐島は乗っ取られるわ、主人公の嫁が殺された事件には裏があることが発覚するわ、挙句の果てにテロリストも核爆弾も……、もう穴だらけでしてね
観ていてツッコミ所しかなくて、途中でツッコむんにも飽きて、屁をこくしかリアクションとれんくなった

なるほどね、山田悠介ね…「リアル鬼ごっこ」シリーズは同じポンコツでもファンタジーやしキャストが良かったから楽しかったけど、本作は世界観が現代日本やからツラかったよなぁ、彼の小説はみんなこんな感じのライトなんばかりなんかな?
バカの国アメリカならありえるかも?思わせる「パージ」シリーズのような妙な説得力が無いと、こういうバカ法律映画は観ていられんのよ…

あ!この監督「人生逆転ゲーム」シリーズの人かぁ、どっかで見た事あるような作品を劣化させて撮るんに長けた監督やなぁ
ポンコツ好きなマシンボーイやから「人生逆転ゲーム」はそこそこ楽しめたけど、本作はダメが勝りましたわぁ、残念!



ははは!マシンボーイが良い子やからさっそく願いが届いた、「ヴィレバン」の続編がまさかの映画とわ!葵ちゃんともがちゃんと天音くんの共演が大スクリーンで観れる!ぺろぺろ