このレビューはネタバレを含みます
賛否両論あると思うし、現実はこんな甘くない。
登場人物一人一人の描写がリアリティあって、でもなんだかんだいい人たちだったからこその結末だけど、この描き方だから考えさせられて改めるきっかけにはなると思う。
誰かを嫌いになる人がいて、
その空気を敏感に察していじめに加担する人がいて、それを笑って傍観して自分を守る人がいる。
みんな偽善者でみんな自己中で、悪いと思ってもやめられない。
石田くんがいじめられる側に回った時に、
西宮さんを恨まずに自責したからこの物語はポジティブなラストになったけど、
佐原さんみたく自分を守るために逃げたり、
川井さんみたく自分を正当化したり、
植野さんみたく他責するのが普通だよね。
いじめる側に回った島田くんもある意味空気を読んだのかもしれない。
誰かを傷つけたことは忘れちゃいけない。
自責できる人間でいたい。