このレビューはネタバレを含みます
The Whoの"My Generation"で始まる、音へのこだわりを感じさせる一品。
花火の描写の美しさ。顔についた☓印。石田は最後のシーンでついに心を開き、周りの人間から☓印が取れた。敵と思っていた人たちは必ずしも敵ではなく、普通の人だった。
中学生、高校生の頃から自死を選ばされるほど追い込まれてしまう環境がある、という日本の教育現場の現状を見せつけられる。過酷な生存競争。出る杭は打たれ、立ち居振る舞いを自覚せざるをえない環境。みんなにそれぞれの正義があるわけだが、斯様に人同士が理解し合うのは難しい。