書店員見習い

映画 聲の形の書店員見習いのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
3.5
小学校時代のイジメのシーンは本当に気分が悪い。高校生になってからも登場人物にいちいちイライラする。そんな初見の感想。
でも見直してみたら、深くて複雑な本質が散りばめられてるなと感じ、ホンシェルジュさんの考察を読んだらとても考えさせられた。
https://honcierge.jp/articles/shelf_story/3812

虐めの原因が耳が聴こえないから、という理由なだけではなく、コミュニケーション不足が根底にある。何を考えてるのか、自分の理解の及ばない存在や事柄に人は恐れや不快な感情を抱きやすいんだろう。植野は凄く嫌なキャラだけど、分かりやすいキャラでもあるなと思った。
各キャラがそれぞれ問題を抱えてる。映画では所々匂わせる演出はあるけど、ハッキリと背景や心情を描いてるわけではなくカットされてる様に感じたので、原作なり考察なりを読んで自分なりに解釈を深めて欲しい作品だと思った。