すあまさえ

映画 聲の形のすあまさえのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
4.1

まず面白かったですね。

すごくリアルなところとアニメ感とがバランス良く描かれていてさすがだなぁと思いました。

なんというか、やっぱり感想を書くにあたって避けられないのはいじめのことについてだよね。

登場人物はみんなそこが原点で悩んでいるので。

そしてあの感じ。小学生たちの教室をとてもリアルに描いていて、ほんとにこんなんだったなって。誰もが思ったんじゃないかな。

クラスが世界だからね。
学校が世界だからね。
それが全てだからね。

ただ、私がこの映画すごいなぁ、、と思ったのは、西宮の自殺シーン。

なんというか、人ってああいう時に死ぬよね、というか。

この日に自殺しよう、って決めて計画的に自殺しちゃう人ももちろんいるとは思うんだけど。

こう、流れてた音楽がピタッととまるみたいに。
静かなんだよね。気持ちが。
だから、周りも「こいつ今死のうとしてる」って気づかない。だからとめられない。

ゲームオーバーじゃないじゃん、みんないるし生きればいいじゃん、少しずつ幸せな兆しが見えてきたじゃん、って、そういうことじゃなくて。もうこの人生っていうゲームここまででいいな、というか。やめよう、みたいな。

今までの、辛いから死にたい、辛いから、辛くて、、が爆発して、って感じじゃなくて。
肩の荷が降りて、というか。

人ってこうやって静かにいなくなるよなぁと。人ってこういう時しにたくなるよなぁっていうのが、すっごくリアルに描かれてて、そこが1番びっくりしました。

凄いね。
すあまさえ

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