このレビューはネタバレを含みます
もちろんいじめとか障害者と健常者の関係性はサブのサブで
根本的なテーマは正確に伝えることの難しさとかにあるんだと感じた。
重いし深い話だったのでテーマを断定できるまで至らなかったけど。
ただ聴覚に障害があろうとなかろうと正確に人に伝えるってのは難しいんだなと。
それを聴覚に障害があり話すことが難しい西宮を中心にすることでより顕著により分かりやすく、上手く表現している。
小学生時代に起きたいじめも人と人とが思いを正確に伝えられないことから起きたことで自分の主張だけでなく相手の主張も聞かなければ理解し合えない。そんなところを伝えたかったのだろう。
人の悪いところが天才的にリアルに描かれてる。特に人のエゴ、自分を美化してしまうような部分なんかすごいリアル。
恋も小学生時代の和解も何も解決させなかったところもあえて考えさせてるんだろうなって。
この映画に終わりがあるとするなら最後2人が同じような夢を見て2人が橋で会えた。このことが思いが伝わったという表現です。で終わりだと思う。
原作も読んでより作者の聲の形を理解したいと思いました。
よく比較されてる某アニメーション映画よりメッセージ性も強く、過去は変わらないしリアルな描写が良かった。正直負けているとすれば映像美くらいだと思う。
まぁジャンルも違うし比べようがないといえばそれまでだけど個人的には聲の形の方が圧倒的に好き。
原作読んだらすごく理解度が深まった。
映画の後に読むと映画でスッキリできなかった人も必ずスッキリできるはず!最後の3ページなんて圧巻。こんなにもいい作品もっと評価されるべき!
#Filmarks2016