原作の存在さえ知らないまま
こちらで高評価であったので
劇場でアニメ連続鑑賞
終始、言葉が形として伝わり
それもスクリーン内だけでなく
観ているこちら側にも
でかいパンチがズドン
小刻みなジャブでチクチク
弓矢やナイフ的な物がグサリ
感情の無い無機質な物
音符の形
ハートの形…等々
観ているこちらにも目に見えるみたいに言葉が重苦しく伝わる
鑑賞前のイラストから抱いていたイメージとはかけ離れ
良くも悪くも胸と頭の奥の奥
感情や記憶まで強く握り潰され続け
観賞後はアニメ的に
街並みに全て縦線が入る位にドヨーン…と一気に世界が暗く感じ肩を落として帰路につき
こんなに疲れた映画は滅多にないかな…
アニメは実写では出来ない映像表現ができるというメリットがあるが
今作は実写とCGでも可能とも感じられたが
生々しく重い題材過ぎて駄目なんだろうか…
元気な時の鑑賞をオススメします(泣)
【以下余りにも揺さぶられ過ぎてネタバレありの破滅的な記録(泣)】
小学校パート鑑賞中は
この年齢になり
24時間テレビで涙と鼻水の両方を
なんかしょっぺ~~って
口まで垂らしているオヤジとしては(笑)
冒頭のヒロイン(西宮硝子)の自己紹介シーン一発で彼女の保護者的立ち位置となり
主人公(石田将也)の鬼畜の所業の連続に
可愛さ余って何とかの範疇を完全に越え本当に胸糞悪く
ずーーっと「お前は絶対に許さない」
言葉は悪いが「死んで詫びろ」位に激怒し
終始はらわたが煮えくり返っていた(笑)
誇張して描いているとしても
障害を持っている人へのあの行動
精神的・肉体的・金銭的にも…
あれはもう犯罪で
私の昭和の小学生時代には絶対に考えられず
多分一度やってしまっただけで非難され
直ぐに仲間外れになるレベルでしょう
もしかして今は時代が違いあんなにあからさまな感じなのか…
誰しもが少しは考えたことがあるであろう差別や偏見や見下した感を具現化したと捉えるべきなんでしょうか…
作者の狙いにまんまとはまった形?で開始早々感情を揺さぶられ
物語の中に引き込まれ
その後の石田将也の状況については
ザマーない当然の報いと感じ
溜飲が下がる思いで眺め
他の子は責任無いよって感じも
一人を吊し上げるのもリアルであった
高校パートは各キャラが個性的で
それぞれの行動や言葉が際立ち
キャラ達が登場する度に
なぜそんな事を言うかね~って感じながらも
その言葉がグサグサとスクリーンからこちらにも突き刺さり
キャラに対する嫌悪感はもちろんのことであるが
どれもがどこかで過去の自分の行動にも繋がりどんどんと息苦しく…
自分も彼等と同等で
非難できる立場では無いとも感じられ
ジワジワと心が浸食された
石田将也が西宮硝子を追い求める行動については
許しを請おうと必死なんだろうが
「テメー自分の勝手な感情で甘いんだよ‼、一度やってしまった事を反省して、墓まで背負って生きろや‼」って怒りに震える部分もあった
が…
彼女が許すなら…と仕方がなく感じていると
右耳も多分彼のせいで完全に聞こえなくなったのに
それでも受け入れるとは…
恨みや嫌悪感という感情は持ち合わせて居らず
それ以上に自分にコミュニケーションをしてくれる事に渇望しており
その喜びが勝るということなのか…
彼女の優しさが感じられ
やさぐれた私にはまるで女神に思えたが
それ故にベランダシーンは
常に葛藤を抱き
外見からは解らない心の深い闇も感じられ
病院での母親の足にすがりながらの号泣シーンを筆頭に
彼女が形にならない言葉を絞り出すシーンの度に胸が締め付けられた(泣)
言いたい事が多く有りすぎて上手くまとまらず
相変わらずの支離滅裂感
言葉(聲)を形にするのはヤッパリ難しい(泣)