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映画 聲の形のmfmfのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
4.7
【伝える事の難しさ】

〈あらすじ〉
聾者でありコミュニュケーションの取ることの難しい、西宮硝子。
健常者であるがコミュニュケーションを取ろうとし無い、石田将也。
小学校の頃、西宮が石田の通う学校に転校して来る。
石田は耳が聴こえない事で、西宮を揶揄い、それは虐めへと発展していった。その虐めは親をも巻き込む物までになる。クラスの皆は事の重大性に気づき、今度は石田が孤立する。
高校に上がり、石田は過去の過ちを取り戻す為にその虐めに関わった人達に会いに行く。




ここぞという泣けるシーンは無かった筈なのに、気がついたらめっちゃ泣いていた。
個人的な感想だが、君の名は。よりも好きだ。


まず私の話をしよう。私はある事がきっかけで中学時代に虐めを受けていた。
その為、虐めについて深く考えていた時期がある。

この映画を観て思ったのが、キャラが気持ち悪いくらいにリアルだった。キャラの性格や発言が体験談と重なり、凄く共感できて話に入り込めた。

私は虐められていた経験がある。今思えば余り口にしたくないが、虐めていた経験もある。
また、そのどちらでも無く、傍観者であった経験がある人もいるんではないでしょうか?
この作品はそんな経験をした事があるなら、キャラに引き込まれるだろう。

そして、そんな話に引き込まれるようなキャラデザや背景、1つ1つの動作。
本当に京アニは凄い‼︎

エンドロールが少し残念。
エンドロールは黄色いポチポチが散らばっているのですが、その感じは良いと思うけど、もう少し自粛して欲しかった。一つだけ字幕の上で揺れるポチが気になってしまった。
それと、aikoは嫌いじゃ無いのだが、この映画にあまり合っていないんじゃ無いかな?
CMでも流れていたが、それのせいで恋愛物かと思ってしまった。
石田『西宮、硝子〜〜』のシーンじゃ無くて、2人の自殺前のフェンスに立っているシーンとか使ってくれれば良かったのに。

後、要素が結構多くて原作からのカットが難しかったんだろうなーって感じが出てる笑
恐らく、恋愛シーンをだいぶ削ったのであろう。そのおかげでテーマがハッキリして何とか纏まりある話に仕上がっていると思う。








ここからは少し自分語り。興味の無い方は放って置いて下さい。

私は中学時代に虐めを受けていた。
きっかけは、仲の良い友達が虐められ始めた事。
その時、私は仲の良い友達を庇っていました。(いじめっ子には穏やかに接し、裏では友達に大丈夫だったか?と話していた。)
ある日、いじめっ子は友達の靴に画びょうを入れた。それを目撃していた私はそっと、画びょうを抜いた。その事がばれ、虐めの対象は私へと変わった。
そして、友達は私を虐め始めたのであった。


この作品
キャラとして、
一番好きなのは結弦ちゃん。マジで可愛い。蒼ちゃんがマジで良い。本当にあんな妹が欲しかった。
この話は良いとして

人として、
一番好きなのが植野ちゃん。
一番嫌いなのが川井ちゃん。

自分からは何もし無いが、何か言われれば一緒になり悪口を言う。私は自分の意見を持て無い人間が一番嫌いだ。この様な人間がいるから理不尽な虐めが起こる。

虐めは、虐められる方にも非があると考えている。虐められるきっかけを作ったのが悪い。しかし、そのきっかけとは関係無しに、虐めに賛同する者。そいつが一番タチが悪い。

虐めの定義、人と人とのパワーバランスが崩れた時に虐めとなる。と私は考えている。
例えば、1人対多数。力の弱い1人対力の強い1人。(権力とか、あるいはのび太とジャイアンみたいな喧嘩の力とか)
前者に関しては、初めは少しの人が誰かを嫌いになる。そこに便乗した、川井ちゃんタイプの人が入ってきて、1人対多数になり、虐めへと発展する。虐めはそんな物だと思う。

臭いこと話してすみません。







ログインできなくなってしまった、前のアカウントで一度投稿した様な内容ですが、filmarks award2016に投票したい作品だったので、再投稿させて頂きました。
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