朱音

映画 聲の形の朱音のレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
5.0
原作好きで映画も観てみたけど、原作とはちょっと違うところがまた良かった。原作に負けず劣らずの繊細さ。映画だからこその分かりやすい展開と流れだったな。
子供故の残酷さ、それを自分で体験する事で重大さに気付ける。そして成長しながらの後悔。過去の自分を受け入れられなくて自分が嫌いなしょうちゃんと障害という負い目を産まれながらにして持っていて自分が嫌いなしょうちゃん。2人がわかり合おうとする度に何故か涙が出てしまう。過去があって今があるんだ。でもそんな当たり前の事に気付ける人って一体どのくらいいるんだろう。
最後の方の無音の花火がやけに耳に残る。
でも子供の頃の自分を見つめ直しながら成長していける彼等はそれだけで幸せだと感じた。
過去と向き合って折り合いを着けれた彼等はちょっとやそっとじゃ壊れない関係。そんな関係羨ましいな。
今、日々の流れに沿ってただ生きているだけだから尚更そう感じたのかな。
そう例えるならば川の中にいた鯉が私ですね。
朱音

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