たぶ

一週間フレンズ。のたぶのネタバレレビュー・内容・結末

一週間フレンズ。(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

健気に美人が好きな男子高生と、憂鬱な月曜日を超ひどくこじらせちゃった女子高生の淡い切ない恋物語。
「一週間フレンズ。」ってタイトルがいまいち。内容を的確に表現してるけど、なんかリズムが悪いというか、安っぽいというか…

内容的には、よく練られたストーリーや構成だなぁと感心させられた。原作が素晴らしいのかな?きっと作者は男性なんでしょうね。訳あり美人女子に惚れられたい妄想がベースにある感じがするので。

交換日記用のペン、分厚い本に刻々と描き重ねるパラパラ漫画、これらの伏線小道具も計算されていて素晴らしい。

健気に何度も話しかける山崎健人、交換日記をすることによって、川口春奈のツン顔から一瞬デレ顔が垣間見えるようになる様がすごく良かった。
川口春奈の笑顔をレアにして、笑顔をいただいた時の喜びが心地よい。

ラストの、パラパラ漫画を見ながら川口春奈が記憶を取り戻すところは、ちょっとすんなり記憶を取り戻し過ぎじゃないかなぁ。もっと苦悩を伴って思い出して、自分の感情の整理とかを丁寧に演出してほしかった。

でもクラスの担任教師も、なぜ記憶障害であることをクラスの生徒たちに言わないの?社会生活や学校生活に充分影響あるだろうから言わなきゃ。実際に周囲の雑魚女子たちから誤解受けてるじゃん。なぜ山崎賢人だけに言うの?この辺りのリアリティがダメだな。

なんだかんだツッコミたくなるけど、総合的には良い作品だった。

「空気は読むより作る方が大事」
長谷祐樹(山崎賢人)の言葉、肝に銘じたい。
たぶ

たぶ