このレビューはネタバレを含みます
地方TV局みたいな照明で、固定でいいのに意味もなく動き回るダサい映像と、原作大幅改変なのにブツ切りな上手くない脚本、卒業式狙いの「奏」推しとかダメなポイントだらけなのに、泣けちゃう。大好きです。
藤宮と長谷の間でいろんなモノがやり取りされるところが大好き。
図書カード、電車で忘れ物になりそうだった本、差し出される傘、お弁当(お弁当箱返すとこも)、交換日記、卒業アルバム、そして本がまた藤宮に戻ってくる。
モノのやり取りに過ぎないんだけど、一人の時はそもそもやり取りできないし、二人のつながりが切れたら日記は燃やされ、本は第三者に渡ってしまって…
九条も傘を差し出すけど、藤宮からは何も返ってこない、クラスメイトの沙希は長谷にめちゃくちゃ小物を渡すのにやっぱり何も返ってこない、っていう一方通行の表現もせつないなぁ…
もちろん、「行動を起こそう」ってメッセージもいいし、リセットされても何度もチャレンジするのもいいし、一方で、相手のことを想って引く時は引くのもいいし。
眉間にしわを寄せる川口春奈もいいし、山崎賢人の涙もいいし、周りも良かった。
伊藤沙莉も実年齢いくつだよで最高だし、戸次氏もいいタイミングで誠実な視点を見せてくれる良いアクセントだったし、
ほんと九条のバランス調整だけなんとかできれば最高だったのに残念。