バナバナ

一週間フレンズ。のバナバナのレビュー・感想・評価

一週間フレンズ。(2017年製作の映画)
4.2
この手の映画は苦手だけど、評判がいいので観てみました。

高校生の藤宮さんには記憶障害がある。
最初は事故のせいなのか、精神的なものなのかよく分からずに進んでいくが、自動車事故で頭を打ったのは事実だそうだ。
ただ、その後、傷が治っても一週間しか記憶が定着しないので、環境を変える為に転校してきたのだが、同級生はその事を誰も知らない。
そんな時、藤宮さんの笑顔にキュンとした長谷くんは、彼女と友達になる為に毎日声を掛け始めるのだった…という展開です。

中学生の世界って小さくて、どこにも逃げ場がないから、そこで無視されるとキツイよね。
しかも中学生の女子ってのはドギツイからね。
記憶が無いながらも、無意識に人間関係を避けている藤宮さん。
そこに無邪気に、無心に食い込んでいく長谷くん。
女子同士だと、高校生になってもベッタリの関係を築こうとしてこられると重いけど、これ位の距離感だと笑顔も出てくるよね。

しかし、せっかく心が開きかけた藤宮さんに、過去からの使者が現れる。
それが影響して、藤宮さんの記憶障害がどの程度良くなったのかは分からないが、こんな事ってあり!?

長谷くんの周りは、桐生くんといい、山岸さんといい、良い子ばっかり集まっている。
これはきっと、長谷くんの人徳のお蔭だ。
心がきれいな人には、友達もきれいな子が集まってくるのだ。
対して、藤宮さん、中学の頃の同級生といい、九条くんといい、性格悪くないかい?
しかも、あんた、そんなマダラ記憶ってアリ!?
…と、まるで長谷くんの母親の様な気持ちで観ていたのだが、最後の最後で仕掛けが効いたので、ホッとした。

こういう高校生恋愛物は想像通りの展開になるが、長谷くんがこれだけ努力したのだから
「お願い、報われて!」と自然に応援できました。
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