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愛は痛みをともなうもののSのレビュー・感想・評価

愛は痛みをともなうもの(2014年製作の映画)
3.6
映画を観て抱く感想は、自分の性格を如実にあぶり出すと思う。そういう意味で、女子が性格診断できる映画かも。

姉に共感できる人はそもそもの気質が陽キャで、それなりに努力して色々掴んできた人。
「おとぎ話のように運命の人なんていないの、チャンスを掴まなきゃ」
「自分の中の殻を破らなければ、いつだって孤独なままよ。感情を表に出すことよ」
いや、もっともな事言ってますよ。正しい。
でもそれが当たり前に出来ない子だっているわけで…。

妹がその典型。ほしいものを手に入れられなかったり、失敗続きで、元々の陰キャに磨きがかかっちゃう。どうせまた奪われるんでしょと、わざわざ自分を苦しめるように、姉に好きな人を紹介しちゃったりもしたんだろうな~…。
結局選ばれるのは、私のことを「ブス」って呼ぶ性格ブスの姉なのよ!世の中は分かってない!ってひねくれちゃう気持ち。
顔も体も一緒なのに、要領よくて性格の悪い姉が選ばれるっていうやるせなさ。いや、あんたも大分サイコよ。
けど断然、妹の方が共感できました…。

あと、妹は一方的に何人もの男を「姉に奪われた」と思ってるけど、姉からしたら妹が好きな事も気づいてないし、奪ったつもりなんてさらさらないと思う。

でもこういう姉妹ってだいたい妹の方が要領よくて、かっさらう気がする。海外は違うのか?

12分の間にドキドキハラハラ、文字通り“鮮やか”なラストも素敵だった。
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