venom9

ウィッチのvenom9のレビュー・感想・評価

ウィッチ(2015年製作の映画)
3.7
底冷えするような、ジメジメするような気味の悪さが続きますが、何が起こっているのか明示はされず、余白を視聴者の想像力に委ねます。
テイスト違えど、近年韓国ものにハマるきっかけとなったナ・ホンジン監督作の「哭声/コクソン」と通ずるものを感じます。
VFXによるクリーチャー造形やグロ表現を極力避け、主に舞台美術や衣装、演技の質でこの異様なムードを醸成しているように思えます。
主人公一家は信仰上の理由でコミュニティから距離を置き、閑散とした土地で自給自足生活を営むわけですが、昼日中でも薄暗く孤立した状態が絶望感を増します。そういえば本作監督のロバート・エガースの次監督作「ライトハウス」も人里離れた離島の灯台が舞台でした。
今や大スターになったアニヤ・テイラー・ジョイも本作のムードにとても合っていると思います。
(2022年3月 PrimeVideoで鑑賞)
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