魔女狩りを題材にした、疑心暗鬼の物語。
電気も機械もない時代、訳あって街から離れた森のそばに暮らす一家、その長女・トマシンが主人公。
キリスト教が身近じゃないからか、魔女、と言われてもお伽話のようであまり恐怖は感じなかった。母親のヒステリーには、ちょっとドキッとしてしまったけど。
子供の無知と純粋な悪意による嘘、父親の見栄による嘘など、一つ一つは些細なものだけど、社会から隔絶されて貧しく暮らす一家には、全てが疑いや不安の種になってしまう。
母親の息子への偏愛や、父と娘の癒着と、それに対する母親の無意識の悋気…ここら辺はエディプスコンプレックス的な描き方もされていたと思う。
まとめ方がちょっと乱暴だったけど、面白かった。久々に映画を見て、やっぱり映画っていいなと思いました。
