このレビューはネタバレを含みます
始まってしばらくは、中国人民解放軍の軍備や装備らしきもの(どの程度リアルか不明)が垣間見えたりして面白かったんですけど、敵側である傭兵団との闘いになってから急激に失速します。
クライマックスの大筋は、国境を超えて逃げようとする傭兵団を追い詰める特殊部隊『戦狼』。
これが隊形をとるわけでもなく斥候も出さずに全員一丸のダッシュで突っ込んでいってブービートラップにかかりまくり、敵の狙撃兵にいいように撃たれます。
こんな酷い、戦術も指揮命令系統もない戦闘シーンはひさしぶりに見ました。
また、ドローンや衛星といった、いわゆる軍事システムを使った支援も皆無。
前半の模擬戦闘シーンではITが駆使されていたりして「中国映画もやるなぁ」と思っていたんですけどね。
仲間をやられると「うおー!」とか叫びながら突っ込んでいく主人公に違和感を覚えない人なら、まだ観られるかもしれません。