映画好きなねこ

ぼくは明日、昨日のきみとデートするの映画好きなねこのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

原作既読で鑑賞。原作で結構泣いたので映画…どうなのかな?と公開当初は不安になり、でもこちらでの評価も高く、CMで見る映像や演出も素敵で(ネタバレ要素も少なくてそこも高評価)観たいな〜と思っていたらNetflixで発見。
上記の理由により序盤から涙腺が緩みっぱなし。小松菜奈ちゃん演じる愛美の表情や仕草の意味が分かるから辛い…。「また明日ね」と泣きながら手を振った愛美の心境を思うと…。また、何も知らない、気付いてない福士蒼汰演じる高寿も純粋に彼女を思う気持ちにこっちが気恥しくなったり応援したくなったり。徐々に彼女を知り、関係を深めていく高寿と、徐々に彼と溝が出来て関係が希薄になっていく愛美。二人のすれ違いが辛い。初見だとちょっと涙脆い変わった子だな…って程度の感想(私もそう思っていたし、予知能力があるのかな?と的外れな予想を立てていた)だけど全てを知った上で見るとよく出来ているなぁと感心する。(愛美の言動が初見にも不自然ととられず、でもその時の彼女の心情を表すにはピッタリだったり)彼にとっての初めてが彼女にとっては最後であり二度と戻れない瞬間。それに気づいた時今までの初々しく気恥しいカップルのやり取りがいかに歪で切ないものだったか走馬灯のように蘇る。その瞬間がとてもよく表現されていて泣いてしまった。原作では愛美が何故その秘密を明らかにしたのかきちんと納得のいく理由があるのだが、映画では再現が難しかったのか?カットされていてそこだけ少し不満。
ラスト、愛美目線でもう一度繰り返される日常シーンもいい演出。(映画だからこそ)エンディングのbacknumberもぴったりで切なくて優しい気持ちのまま鑑賞を終えることができました。
全体的に美しい景色と可愛い小松菜奈ちゃんに癒されて楽しく鑑賞出来ましたが1つ疑問点が…(原作も結構前に読んだので忘れているだけなら申し訳ない)高寿25歳の時に愛美(15歳)に会いに行って真実を告げていますが、元々愛美が旅行でこちら側に来ているのがポイントでしたよね?(5歳の時もそうだし、それ以降も愛美から会いに来ている)それなのにあのシーンは明らかに高寿が会いに行ってます。どうやって??