烏賊飯

青空エールの烏賊飯のレビュー・感想・評価

青空エール(2016年製作の映画)
1.5
吹奏楽と野球がわかる人は観てはいけません。2時間オーバーあると分かってる映画で開始から肩透かし食らうと本当に辛いことを感じました。

原作未読。青春映画なんだし筋立てがフィクションなのは全く気にしない、むしろそうあるべきだから構わないと思っています。ただ問題はフィクションではない部分。そこで崩されるともうみてられない。

吹奏楽の名門校で未経験者がやってみたい一心で入ってくるのはまあ良しとしても、そこからマウスピースで吹いた音がいきなり空かし混じりで3音出たところで心が折れました。本来音出すだけでも辛いはずなのにいきなり3音。年月経っても劇中の練習はひたすら1小節繰り返しなのも辛い。これは金管楽器もフィクションなのかと。

せめて野球の部分は、と思っていたらまあいい加減なボール磨き。練習シーンやたら少ない上にホームベースしか見えない。まあキャッチャーが主人公だし、と割り切ったところで試合中ボールを見ないでベンチ前ファールゾーンに向かってスライディングフライキャッチとかされれば心折れます。あなたキャッチャーだよね、それ背面だよね。

そのあとも人間模様がギスギスだし、やたらガヤがご丁寧に説明的な文章だし。自分が好きな人を応援するために吹奏楽呼びつけて結局配置を普段と変えてトランペットが前面にいるのはほんと度肝抜かれた。こんな大事な時期に何やってんの。

あえてストーリー以外で触れました。ストーリーは自分がベタな青春好きなのでまあ最後にはなんだかんだで感動できた…と思いきや来月どうするんですか。2年は待てても2ヶ月は待てないのかよ。もう勘弁してください。
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