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卒業白書のHKのレビュー・感想・評価

卒業白書(1983年製作の映画)
4.0
もはやトム・クルーズのあの頃映画としてしか語られなくなった印象だが、監督ブリックマンのあの頃映画として、80年代に入って学生たちが、それまでは哲学か歴史を学んでいたのに突然経済を専攻するようになった、ことを描いたと語っており、これが風刺映画であることを表明しているが、当時はほかに『ポーキーズ』(81)などのセックス・コメディが流行しており、実際クルーズも『爆笑!?恋のABC体験』(82)で酷い経験をしてもうそういうのには出ない!と誓った、にも関わらず、一見そのように見えなくもない本作に出演することを選んだことがクルーズのクルーズたる所以なのだと思う。クルーズは『ランブル・フィッシュ』(83)のオファーを蹴ってまでこれに出たのだ。そしてスターになる。
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