かつてネスレシアターで鑑賞。
ある理由から、妻と息子と離ればなれになってしまった親グマ。
これはカラクリ装置で語られるクマの物語...。
心温まる短編アニメでした。
クマが擬人化された世界を舞台に主人公が披露する立体紙芝居、ブリキの人形で再現される彼の半生という2層構造の物語が、意外に新鮮で面白かったです。
また、その構造上、ラストシーンの解釈が観る人によって分かれているようですが、僕はハッピーエンドだと捉えました。
(OPのベッドには"あれ"がありましたし...。)
ちなみに、本作は監督が実の祖父の実体験を基に製作したそう。
チリ・クーデターの後、独裁政権下で囚われたものの命からがら逃げのびた、という祖父がいなければ、この作品を作ることはおろか、監督が存在しなかったと思うと、何とも感慨深いですね...。
セリフのないアニメーションだからこそ映像で伝えている情報も多く、登場人物の豊かな表情に和まされる一作でした。
参考
Best Animation Short Film 2016 Oscar Winer Bear Story
https://youtu.be/HG4He0HP1Tk
(現在、本編はコチラから観ることができます。)
BEAR STORY » PunkRobot Studio
http://punkrobot.cl/wp/en/work/bear-story/
(作品情報はコチラを参考にしました。ちなみに、コンセプトアートも載っています。)